上地結衣と大谷桃子、寝不足と格闘し銅メダル
車いすテニス女子ダブルスで、メダルの喜びには浸らず
車いすテニス女子ダブルスの上地結衣(三井住友銀行)大谷桃子(かんぽ生命保険)組が3位決定戦で中国ペアを下し、この種目で日本勢初の銅メダルを獲得した。ともに十分な睡眠を取れずに臨み、この日の試合時間は約2時間半。疲労はピークに達したが、上地は「大谷選手が最後まで走ってくれて、粘ってくれた」とねぎらった。
前夜、自分のシングルス決勝を見るため深夜まで会場に残った相棒を気遣い、「早く帰ってほしい」と思いつつプレーしたという。就寝は午前3時だった。大谷はレベルの高い上地の試合を見て考え込んでしまい、午前2時ごろまで寝付けなかったという。初出場でメダルを持ち帰る喜びには浸らず、「実力が足りないと痛感した」。今後への課題と向き合った。