オマーンに終盤失点、教訓生かせず苦しい船出
「全く違う戦い」、いきなり最終予選の厳しさに直面
歴戦の主将吉田が「全く違う戦い」と表現した通り、いきなり最終予選の厳しさに直面した。前回、同じホームでの初戦で逆転負けを喫した教訓を踏まえて臨んだはずが、後半終了間際に失点。同じ轍(てつ)を踏んだ。
後半開始早々、日本は肝を冷やす。決定機を逃すと、今度は逆に右サイドをえぐられ、そのクロスが長友の腕に当たったとしてPKの判定。VARによる取り消しで事なきを得たが、その後も一進一退の攻防。どちらに点が入るか分からない展開が続いた。
オマーンには12戦無敗だが、接戦が多かったのも事実。実質2日間で調整した日本に対し、相手は約1カ月の合宿を実施する周到ぶりで、状態が良かった。冨安、南野ら主力を欠く日本は終盤に右クロスからほころびを突かれ、その後のパワープレーも実らなかった。
7大会連続の出場を目指す戦い。4度目の舞台となった長友は「圧倒的な強さを見せつけたい」と勇んでいたものの、再び苦しい船出となった。
最終予選ではFIFAランキングの差が単純に反映されないのは過去の歴史でも経験済み。第2戦の相手、中国は初戦もドーハで戦い、移動なしで日本を待ち受ける。早くも真価が問われる状況となった。