難病と闘う女性、「違っていても自分らしく」
小沢綾子さん、パラリンピック選手への応援歌を動画配信
難病の筋ジストロフィーと闘いながら、歌手や講演活動を続けている会社員小沢綾子さん(38)=千葉県君津市出身=が、東京パラリンピックの選手らを応援しようと、障害を持つ仲間とかつて一緒に作った曲に編集した動画を付けてインターネットで公開している。曲名は「Beyond Everything(すべてを超えて)」。小沢さんは「どんな違いがあっても、人は自分らしく生きていけるんだとの思いを込めた」と話している。
大学生だった20歳のとき、筋ジストロフィーに罹患(りかん)していると告げられ、3年ほど前には車いすに乗ることを勧められた。「落ち込んでいたときに、車いすで生活する仲間と知り合い、作詞作曲講座に通って作ったんです」と小沢さん。歌詞には「違いを超えて」「もうあなたは一人じゃない」などの言葉が並ぶ。
初めて一人で編集した動画には、パラアスリートの姿を入れただけでなく、世界の人たちにも関心を持ってもらおうと英語の字幕も付けた。
どんな状況でも100%以上の力を出そうとする選手たちについて、小沢さんは「みんなかっこいいし、尊敬の念しかない」と言及。「病気なんてちっぽけなこと。もっと頑張ろうという気持ちにさせてくれる。パラリンピックを機に、多様性を受け入れる社会が広がってくれれば」と笑顔を見せた。
動画サイトのURLは、https://www.youtube.com/watch?v=E4wqEB6fH9I