「尊敬される横綱に」西横綱の照ノ富士が決意
序二段から不屈の思いで復活、秋場所の新番付が発表
新横綱の照ノ富士は30日午前、リモートで記者会見し、「土俵の上でも下でも存在感があって、尊敬される横綱になりたい」と決意を新たにした。
両膝のけがや内臓疾患などで序二段まで番付を下げたが、「一日一日を必死にやってきた」と不屈の思いで復活を遂げ、念願の番付最高位にたどり着いた。「頑張ってきた日々を神様が見てくれたのかな」との言葉に実感がこもる。
7月の名古屋場所千秋楽では、同じモンゴル出身の白鵬との14戦全勝相星決戦で敗れた。「角界に入る道を開いてくれた先輩」と語りながらも、「勝って恩返ししたい」ときっぱり述べた。
2場所ぶりの優勝を目指す秋場所。「自分のできることを精いっぱい準備して、土俵の上で出していければいい」。そう話す表情に気負いは感じられなかった。