パラ卓球の36歳伊藤槙紀、うれしい銅メダル
持ち味を発揮し努力実る、次回大会もメダル獲得に意欲
卓球女子シングルス(知的障害)の伊藤槙紀(CTCひなり)が銅メダルを獲得した。メダルは前日に確定。準決勝はフランス選手に0-3で敗れたが、第3ゲームではジュースに持ち込むなど粘りも見せた。初出場だった前回リオデジャネイロ大会は1次リーグで敗退しただけに「相手が強かったけど、メダルをもらえてよかった。うれしい」と喜んだ。
36歳の伊藤は中学1年から部活動で卓球を始め、10代から活躍してパラ競技で国内トップ選手に成長。2014年世界選手権では団体戦で優勝するなど長年、このクラスを引っ張っている。
異質ラバーを貼ったバック面からの変化量の大きな返球が武器で、近年はフォアハンドを強化してきた。今大会でも持ち味を発揮し、努力が実ったメダルでもあった。
海外遠征や練習などでサポートしてくれた母享子さんには「メダルを取りました。頑張りましたと報告する」という。次回大会にも意欲を示し「いい勉強になった。チャンスがあればメダルを取りたい」と話した。