日本勢、開幕前日に本番各会場で充実の調整
車いすラグビー代表は実戦形式の練習、監督が自信を示す
東京パラリンピックの開会式を翌日に控えた23日、各競技の日本勢が都内などの本番会場で調整に励んだ。金メダル候補に挙がる車いすラグビー代表は、国立代々木競技場で実戦形式の練習に取り組んだ。ケビン・オアー監督は「あとはこの会場で、自分たちができることを世界に見せるだけ」と自信を示した。
車いすバスケットボールの男子は有明アリーナを利用し、米国と練習試合を実施。26日の1次リーグ初戦をにらみ、京谷和幸ヘッドコーチは「選手には気負いが見られない。すごくいい精神状態で入っている」と期待を込めた。
車いすテニス男子の国枝慎吾(ユニクロ)は、有明テニスの森公園で練習を公開し、得意のバックハンドを入念に確認した。同女子の上地結衣(三井住友銀行)もサーブで汗を流した。東京体育館では卓球代表勢が台の感触や照明などを確認。開会式で旗手を務める男子の岩渕幸洋(協和キリン)は「本番に臨む上でのイメージをつくることができた」と話した。
幕張メッセでは、ゴールボール男女が合同で練習。会場の音の響き方などをチェックし、女子の浦田理恵(総合メディカル)は「いいコートを用意してもらえた。わくわくする感覚でいる」と本番が待ち切れない様子だった。