障害者スポーツの祭典、東京パラきょう開幕


161ヵ国・地域と難民選手団が22競技539種目で熱戦

障害者スポーツの祭典、東京パラきょう開幕

お台場海浜公園の海上に設置されている、パラリンピックの巨大シンボルマーク「スリーアギトス」=23日午後、東京都港区

 障害を抱える選手によるスポーツの祭典、東京パラリンピックは24日、東京・国立競技場で午後8時から開会式が行われる。新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、東京五輪と共に史上初めて1年延期され、足元の感染状況も好転の兆しが見えない中での開幕となる。

 大会には個人資格のロシア選手を含めた161の国・地域と難民選手団が参加。開会式翌日の25日から競技が始まり、閉会式がある9月5日まで22競技539種目で争われる予定だ。日本選手は史上最多の254人に上り、全競技に出場。金メダル20個獲得の目標を掲げる。

 大会運営で最大の課題は、やはり新型コロナへの対応となる。選手と外部との接触を断つ「バブル方式」を東京五輪に続いて導入するが、開幕前から選手の陽性者が確認されており、感染拡大を防げるか懸念される。感染した場合、重症化リスクが高いとされる疾患を持つ選手もいる。

 大会組織委員会は東京都、千葉、埼玉、静岡の3県にある全競技会場を原則無観客とし、22日には選手村で従事する関係者の検査を当初の4日に1度から毎日に頻度を引き上げる方針も示した。五輪以上に厳格にした対策の実効性が問わ
れる。