ピアニストの斎藤雅広氏が病気で死去、62歳


「藝大のホロヴィッツ」、軽妙なトークを交えた演奏で人気

ピアニストの斎藤雅広氏が病気で死去、62歳

ピアニストの斎藤雅広氏

 斎藤雅広氏(さいとう・まさひろ=ピアニスト)が8日、病気で死去した。62歳だった。葬儀告別式等は故人の遺志により近親者のみで営んだ。

 東京藝術大学出身。ハリーナ・チェルニー=ステファンスカに才能を認められ内弟子として学ぶ。18歳で第46回日本音楽コンクールに優勝し、翌年NHK交響楽団との共演でデビュー、「藝大のホロヴィッツ」と称され華麗なヴィルトゥオーゾとして活躍。国内外主要オーケストラと共演。室内楽奏者や伴奏ピアニストとしても国際的に活躍した。

 世界日報では「日本の音楽・歌を展望する」座談会で、家田紀子(ソプラノ歌手)さん、山本祐ノ介(チェロ奏者)さんと語り合った。「斎藤雅広と仲間たち」と題したファミリーコンサートを企画し、NHK「名曲アルバム」「ニューイヤーオペラコンサート」「趣味悠々」、NHK教育の子供番組などに出演。ラジオのパーソナリティー、放送作家、作曲家、編曲家、エッセイストとしても活動し、軽妙なトークを交えた演奏で人気を博し、希代のエンターテイナーとして知られた。