新体操団体、予選落ちを覚悟した日本チーム
躍動感のある演技もミスが発生、辛くも7位で決勝進出
安堵(あんど)の思いがこみ上げた。団体総合予選の演技を終えた日本の5人は取材対応中に決勝進出が確定したのを知り、その場で抱き合って号泣。主将の杉本は「1個のミスで順位が落ちるのも今年たくさん経験してきて、ちょっと意識してしまった」。予選落ちを覚悟していたという。
普段の大会とは違う雰囲気にのまれたのか、ミスが出てしまった。躍動感のある演技をしていたが、最初のボールでは高く投げ上げた手具が足元に収まり切らず、場外に転がっていった。後半でもフープが外に出て、どちらも0・30点の減点となった。反省点を残しながら、辛くも3大会連続で予選を突破した。
2019年の世界選手権で団体総合2位。個人、団体を通じて新体操で初となるメダル獲得を目標に掲げて今大会を迎えた。杉本は「このミスを絶対に生かして、強い気持ちでやり切りたい」と誓った。