広中璃梨佳、2種目目の1万mも快走で7位


序盤には集団をリード、果敢な走りで25年ぶりの入賞

広中璃梨佳、2種目目の1万mも快走で7位

女子1万㍍決勝、ゴールした広中璃梨佳=7日、国立競技場

 日本新記録で9位に入った5000メートルから中4日。女子1万メートルで広中がまたも快走を見せた。疲労を問題にせず7位に食い込み、今度は同種目で日本勢25年ぶりの入賞という快挙を成し遂げた。2種目で確かな足跡を残した20歳。「初めての五輪で不安が大きかったが、うれしい」と満面の笑みで大会を総括した。

 5000メートルに続いてこの日も果敢な走りが光った。「積極的に走ろうとしたら、気付いたら先頭だった」と序盤に集団をリード。5000メートル付近で上位に差をつけられた後も、懸命に腕を振り、入賞争いを繰り広げた。最後は欧州勢を力強いスパートで振り切った。

 同世代の田中が前日に1500メートルで8位入賞を果たし、「すごく刺激になった。距離は違っても切磋琢磨(せっさたくま)できている」と話す。蒸し暑いコンディションの中で11秒も自己記録を縮め、大舞台で伸び伸びと力を発揮。「ここからがスタート。2種目で戦えたことを自信にしたい」。成長を実感できた舞台になった。