ASチームも4位、日本2大会ぶりのメダルなし
勢いよく祭りのエネルギーを表現、定位置から抜け出せず
デュエットFR予選から数えて五つ目の演技。最後のチームFRも日本は4位という定位置から抜け出せず、2大会ぶりのメダルなしに終わった。
祭りばやしや掛け声がふんだんに入った曲に乗り、勢いのある泳ぎで祭りのエネルギーを表現。高いリフトや脚技を休みなく繰り出すルーティンを泳ぎ切ったが、3位ウクライナとの点差をひっくり返すまでの完成度には至らなかった。
前回までの五輪を経験したチームで唯一のメダリスト、エース乾は言った。「目標とした結果に届かなかったのは悔しいけど、悔しい思いを分かっていれば、はい上がる力にもなる」。諦めずに挑戦を続けることの大切さは知っている。乾とデュエットを組み、飛躍的に技術を高めてきた吉田は「ここから何を変えていったら4位を脱することができるか。それを考えるのも面白い」と気丈に言った。
井村監督は選手の大型化の波に対抗しようと試行錯誤してきた。日本ならではの同調性、インパクトのあるプログラムが評価されず無念の表情。「すべてを出し切ってくれた。技術的には絶対に負けていない」と選手をねぎらった。