五輪旗の引き継ぎ式「女性の時代の象徴に」


小池知事と24年の五輪開催地パリのイダルゴ市長が会談

五輪旗の引き継ぎ式「女性の時代の象徴に」

肘タッチする東京都の小池百合子知事(右)とパリのイダルゴ市長=7日午後、都庁

 東京都の小池百合子知事は7日、2024年の五輪開催都市であるパリのイダルゴ市長と都庁で会談した。会談後の共同記者会見でイダルゴ氏は、東京五輪について「国際社会は成功だとみている」と評価。8日の閉会式で小池氏と女性首長同士で五輪旗の引き継ぎ式を行うことに触れ、「やっとやってきた女性の時代のシンボルになる」と期待を述べた。

 小池氏は「来年は東京都とパリ市の友好都市提携40周年に当たる。今まで以上に交流・協力を深めていきたい」と強調。会談では、東京五輪を機にスポーツや環境、文化など5分野で両都市の交流を強化していくことを確認した。

 これに先立ち、両都市のほか28年に五輪が開かれる米ロサンゼルス、32年開催のオーストラリア・ブリスベンの各市長らがオンラインで参加する国際会議も開かれた。会議では、新型コロナウイルス禍からの復興に当たり気候変動対策にも取り組む必要性を確認し、持続可能な生活の実現を目指す「東京宣言」を採択。小池氏は各都市の知見を共有する新たな国際ネットワークの立ち上げを表明した。