伊藤美誠、難敵寄せ付けず三つ目のメダルに王手


卓球女子団体、「自分らしいプレー」を出し台湾を圧倒

伊藤美誠、難敵寄せ付けず三つ目のメダルに王手

卓球女子団体準々決勝でプレーする伊藤美誠(右)=2日、東京体育館

 伊藤が混合ダブルス、シングルスに続く三つ目のメダルに王手をかけた。台湾と対戦した卓球女子団体準々決勝のシングルス。相手のエース鄭怡静を問題にせず、「思い切った自分らしいプレーを出すことができた」と納得の表情を浮かべた。

 第1ゲームはコースを狙った3球目攻撃や、フットワークを使ってのフォアハンドなどで11-2で簡単に奪った。第2ゲームは7-9とリードを許したが、サービスと、独特の回転をかけたバックハンドレシーブなどで4連続得点。これで試合の行方を決定づけた。

 シングルスでは銅メダルを獲得したが、準決勝で孫穎莎(中国)に完敗。ショックの残りそうな負け方だったが、きっちりと立て直した。馬場監督も「シングルスが終わって、少しリラックスができて、いい内容の練習ができている」と信頼を置く。

 2016年のリオデジャネイロ五輪で日本女子は準決勝で敗れた。しかし、この5年間で伊藤は世界トップクラスの選手に成長した。日本のエースとして、次の香港戦、そして決勝で対戦するであろう中国を見据えている。