シューター林咲希、流れ引き寄せた3点シュート
攻撃かみ合った女子バスケ日本代表、快勝で8強入り達成
美しい放物線を描いたボールが次々とゴールに吸い込まれる。日本女子にとって、2大会連続での準々決勝進出を懸けた1次リーグ最後のナイジェリア戦。シューターの林が流れを引き寄せ、快勝で8強入りを果たした。
林は前半だけで6本の3点シュートを成功させた。大会前の強化試合では、成功率が上がらずに悩んでいたが、「結局、自分のリズムで打つのが大事。自信を持って打つしかない」と吹っ切れた。他の選手も触発されたように3点シュートを決め、日本の前半の成功率は63%の高さだった。
後半は、守備の意識が外に向いた相手を逆手に取り、主将の高田、赤穂らがゴール付近のスペースに切り込んで加点する。司令塔の町田は15アシストをマークし、国際バスケットボール連盟によると、五輪女子の1試合最多タイ記録。「決めてくれて、アシストはつく。周りの選手に感謝」。起点となった28歳はチームメートを持ち上げた。
前回のリオデジャネイロ五輪では準々決勝で敗退。高田は「自分たちのバスケットをやれば、どんな相手でも勝てる自信はある」と言い切った。進化した姿を示せるか。