フェンシングフルーレ男子団体、日本は4位
世界1位米国との差を痛感、3位の伊撃破は大きな財産に
世界ランキング1位の米国と銅を争った3位決定戦。14点もビハインドの状況で最後を託された松山は追い上げることができず、勝負が決まると思わずしゃがみ込んだ。悔しさで涙があふれ出す。「米国の底力を感じた。地力の差があった」と率直に言った。
それでも、日本はランク7位。準々決勝で3位のイタリアを撃破したのは、若いチームにとって大きな財産になった。松山は個人戦の3回戦で敗れた銀メダリストのガロッツォと最後にぶつかり、見事に逆転勝ち。準決勝のフランス戦は西藤が不調だったが、松山と敷根は持ち味を発揮した。五輪のメダルは、手に届くところまで来ている。
欧米選手との体格差をカバーする技の正確性やフィジカル面の強化は、改善の余地がある。「イタリアに勝てたのは、とてつもなく大きなこと。3年後に向けて、すごく大きな自信になった」(松山)。既に視線の先には、フェンシング王国フランスのパリで行われる次の五輪がある。