ゴルフ松山英樹は銅を逃す「結果が全て 悔しい」
7人による3位決定プレーオフ、パットが決まらず脱落
松山は最後に力尽きた。パットがなかなか入らないまま臨んだ3位決定プレーオフ。1ホール目で第2打を深いラフに入れ、4メートルのパーパットを外して万事休す。「詰めがうまくいかないと、こういう結果になる」。悔しさをかみしめた。
スタート前から、3日間スコアメークを支えてきたパットに不安を抱えていた。「ショットで取るしかない」。この日最難関の9番(パー4)で第2打を2メートル弱につけて伸ばし、11番から連続バーディーを奪った。
だが、トップと1打差で迎えた15番で1メートルのパーパットがカップに蹴られ、痛恨のボギー。結果的に一つでも伸ばせば銅メダルを獲得できた残り3ホールのチャンスも決め切れず、18番で天を仰いだ。
新型コロナウイルス感染から回復したばかりで、体調は万全ではなかった。それでも「結果が全て。メダルが取れなかった以上は何の評価もない」と言い訳は一切しなかった。重圧とも闘った日本のエースを、丸山茂樹監督は「素晴らしいものを見せてもらった」とたたえた。
無観客開催の中、多くのボランティアや関係者の拍手に背中を押され、「期待に応えられなかったのが悔しい」。4年に1度しかない五輪の重みを感じ、「経験できたことはよかった」と前を向いた。
2日には渡米し、主戦場とする米ツアーのシーズン終盤戦に臨む。「体力が戻っていないので不安はあるけど、試合をやりながら頑張っていきたい」。五輪の悔しさを晴らす活躍を誓った。