男子バスケ日本代表、遠かった悲願の1勝
アルゼンチンに敗れ1次敗退、八村塁「次につながる」
日本男子の戦いが終わった。エース八村が徹底的にマークされ、前半を終えてわずか2得点。世界ランキング4位のアルゼンチンに対し、粘り強い守備から反撃して必死に食い下がったが、後半リードを広げられた。目標の1勝は遠かった。
八村は「後半は守備が甘くなった。僕らは身体的には全然だが、逆に速さを生かした。そういうところは良かった」。開催国枠で1976年モントリオール大会以来の出場となった大舞台。3戦3敗で1次リーグ敗退となったが、「こういう経験を積んで次につながる」と前向きに受け止めた。
2019年ワールドカップでは5戦全敗。それから約2年、結果では進化を示すことはできなかったが、運動量やスピード、連係プレーで通用した部分はあった。主将の渡辺雄は悔し涙を流したが、「戦えている時間はあった。間違いなく成長できていたと思う」。八村と同じく、米プロ協会(NBA)で戦う選手としての手応え。日本男子に財産は残った。