都内ホテルが苦心、海外関係者にどう対応?


コロナ対策で困難な「おもてなし」、街中に出る人も

都内ホテルが苦心、海外関係者にどう対応?

東京五輪の開幕を控え、来日した外国メディア関係者=7月8日、東京・羽田空港

 東京五輪のため来日した海外関係者やメディアスタッフを受け入れている都内のホテルが、対応に苦心している。新型コロナウイルス対策で一般客と動線を分ける必要があり、招致の理念だった「おもてなし」も思うに任せない。規則を破って街中に出る人もおり、大会組織委員会は「対処に努める」としている。

 新型コロナ対策規則集の「プレーブック」によると、海外関係者らは入国後14日間、公共交通機関の利用や散歩、外食などは認められていない。移動には専用のバスなどを使い、食事は競技会場の施設、ホテルのレストランやデリバリーを利用するよう求めている。違反した場合、制裁を科すとも記している。

 東京都品川区のホテルは約400人の五輪関係者らを受け入れ、一般客も10人程度宿泊している。支配人の男性によると、朝食会場の入り口は同じで、食べる席をパーテーションで区切ったが、「エレベーターの分離までは難しい」と話す。組織委から派遣された警備員が動向をチェックしているが、外出に同行はしていないという。

 渋谷区のホテルの男性支配人は「(新型コロナ感染拡大の)前は海外客に近くの店の案内をしていたが、今回はチェックインしてそれきりになっている」と接遇の難しさを明かす。

 中央区で五輪関係者専用バスを待っていたスペインの技術職の男性は「ルールは知っているし、ホテルにずっといる」と話す。一方、コンビニで買い物をしていたフランスメディアで働く男性は「入国後14日はたっていないが、ホテルにいるだけなんてできない」と不満を漏らす。

 組織委は31日、観光目的で外出した大会関係者について参加資格証のIDカードを剥奪したと明らかにした。担当者は「軽微な事案でも厳重注意が続けば、より厳しい措置の対象とする」との方針を示している。