ソプラノ歌手の伊藤京子さんが死去、94歳
戦後日本のオペラ界を代表するプリマドンナ
戦後日本のオペラ界を代表するプリマドンナでソプラノ歌手の伊藤京子(いとう・きょうこ、本名長谷川京=はせがわ・きょう)さんが25日午前10時16分、死去した。94歳だった。静岡県出身。葬儀は近親者のみで済ませた。喪主は長女の毛利留美子(もうり・るみこ)さん。
1950年、プッチーニの「トゥーランドット」日本初演でデビュー。モーツァルトの「フィガロの結婚」やベルディの「椿姫」など数々のオペラで主役をこなし注目された。團伊玖磨の代表作「夕鶴」では30年にわたり主役のつうを演じた。
クラシック演奏家の団体「日本演奏連盟」の理事長を長年務めた。88年に紫綬褒章、97年に勲三等瑞宝章をそれぞれ受章。日本芸術院会員。国立音楽大名誉教授。