男子200個メ決勝へ、名誉挽回を狙う瀬戸大也
予選の反省から前半を抑え全体3位に、「最後まで全力で」
不振を極めていた瀬戸が、自身の最終種目となる男子200メートル個人メドレーでようやく決勝進出を決めた。予選をぎりぎりの16位で通過した準決勝。「最後かもしれない」という覚悟で臨み、全体3位と結果を出した。
「きのうはかなり空回りした」。後半に失速した予選の反省から、前半を抑える泳ぎに変更して久々の1分56秒台。朝の練習で、以前指導を受けていた梅原コーチら多くの日本代表スタッフから助言を得てテンポが速くなり過ぎていたバタフライを修正した。すると、平泳ぎは予選より1秒以上もラップタイムを縮め、最後の自由形もばてなかった。
五輪延期、自身の女性問題による活動停止期間を経て、ようやく好調時の自分に戻ったと思って臨んだ大会。金メダル有力候補と目されていた400メートル個人メドレーで予選落ちすると、200メートルバタフライでも早々に姿を消した。まさかの結果に落ち込んだが、最後に名誉挽回のメダルを取るチャンスがきた。
ライバル萩野と共に挑む決勝。「公介と日の丸を二つ背負って決勝で戦えることに誇りを持って、最後まで全力で泳ぎたい」と気合十分だった。