ゴルフの松山英樹、後半の我慢の展開に不満
ティーショットが安定せず初日は2アンダー、巻き返しへ
開催国代表でマスターズ王者。期待と重圧のかかる中、松山の東京五輪が始まった。初日は2アンダー。「後半はうまくいかなかったので、あしたいいプレーができるようにしたい」。我慢の展開で一つ落としたバックナインに不満が残るようで、表情はさえなかった。
3番(パー4)でバンカーからの第2打を2・5メートルにつけて最初のバーディーを奪うと、7番で8メートル弱をねじ込むなど、さらに三つ伸ばした。だが、9番と11番でボギーをたたき、その後は全てパー。ティーショットが安定せず、フェアウエーキープ率は43%。打った直後にクラブから右手を離す場面が目立った。
7月初旬に新型コロナウイルス検査で陽性となり、約1カ月ぶりの実戦が過酷な猛暑の中での五輪となった。疲労度について本人は「想定内」と話したが、丸山茂樹監督は「上体と(下半身)のバランスを見ると、疲れが少しあるかな」。少なからずプレーに影響があるとみている。
前回リオデジャネイロ五輪は、ジカ熱などへの不安から出場を辞退。それだけに、母国開催の五輪で結果を残したいという思いも強い。「いいショット、いいパットができたら、スコアも伸びる」。自分に言い聞かせるように巻き返しを誓った。