開会式「動くピクトグラム」が米メディアに好評
競技種目の絵文字を体で表現、「息をのむパフォーマンス」
23日に国立競技場で行われた東京夏季五輪の開会式で、50の競技種目の絵文字を青と白のコスチュームを着たパフォーマーたちが表現した「動くピクトグラム」が米メディアに好評を博した。
NBCのニュース番組「トゥデイ」は、ホームページに、「東京オリンピック開会式では、息を呑むようなパフォーマンスが言葉の壁を超えた」と称賛する記事を発表。1964年に東京五輪を開催したとき、言語の壁を乗り越え、スポーツや会場を簡単に特定する方法として、ピクトグラムが導入されたことも紹介した。
同番組は「しばらくの間、パフォーマーが人気をさらい、ラグビー、ハンドボール、ソフトボール、サッカーなどのさまざまなスポーツをする演技をしながら、ステージを素早く動き回った」とその様子を伝えた。さらに「パフォーマンスには巧みな調整が求められるが、メインパフォーマーがバドミントンラケットを落とした瞬間を除いて、ほとんどすべてが問題なく終了した」と演技が成功裏に終わったことを報じた。
ワシントン・ポスト紙は「式典の最もエネルギッシュな瞬間は、人間の絵文字に扮(ふん)した、顔はないが元気いっぱいのパフォーマーのグループによってもたらされた」として、動くピクトグラムに焦点を当てた記事を公開した。
同紙は、「絶えず変化する青や白の衣装の3人の人物は、その運動能力が印象的だった」と評価。その上で「バドミントンラケットを一度落とした以外では、パフォーマンスは成功したようで、一部の視聴者はすぐにユニークな才能のある人間への愛を公言した」として、ソーシャルメディア上でも好評を得たことを伝えた。(ワシントン山崎洋介)