2年ぶりに騎馬武者行列、「相馬野馬追」が開幕
規模縮小し福島・浪江から出陣、国の重要無形民俗文化財
福島県相馬地方の伝統行事で国の重要無形民俗文化財の「相馬野馬追」が24日開幕した。新型コロナウイルス感染拡大で、昨年に続き甲冑(かっちゅう)競馬などは中止となったが、騎馬武者行列が2年ぶりに実施された。期間は26日まで。
この日は、50騎の騎馬武者が浪江町に集結し、ほら貝の音を合図に出陣。沿道に集まった住民は、市街地を進む行列に「頑張れ」などと声を掛けた。
標葉郷騎馬会の山本幸男会長(78)は「元気な姿を町から離れている人へ直接見せられなかったのは残念。来年はどうなるか分からないが、今まで以上に継承していきたい」と語った。
沿道から行列を見守った南相馬市の我妻小依さん(40)は「格好良かった。(コロナで規模が縮小した)悔しさもあるが、来年を楽しみにしたい」と話した。