64年東京五輪を描いた山下清の水彩画、都に寄贈
開会式で行進する日本選手団、都庁第1本庁舎で一般公開
「放浪の天才画家」として知られる山下清が1964年の東京五輪開会式で行進する日本選手団を描いた水彩画が21日、東京都に寄贈された。「日本、しっかり」と題する作品で、都は今大会が開幕する23日から都庁第1本庁舎2階で一般公開する。
都によると、水彩画は縦17センチ、横35センチ。大日本製薬(現大日本住友製薬)が制作した全16種の絵はがきの原画の一つとみられる。
所有していた高岡徽章綬製作所(台東区)の高岡忠司会長(83)が21日、都庁を訪れ、水彩画を小池百合子知事に手渡した。高岡さんは「私の家に飾っているよりはみんなに見てもらった方が(作品も)うれしいのではないか」と語った。
山下清は昭和に活躍した画家。訪問先で目にした光景を貼り絵やペン画などで表現した。