航空自衛隊ブルーインパルス、五輪マークを描く


国立競技場の上空にカラーで、見物客からは感動の声

航空自衛隊ブルーインパルス、五輪マークを描く

展示飛行を行ったブルーインパルス(デビッド・チャン撮影)

 航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」が23日午後、東京五輪の開会式を前に都内の上空を飛行した。会場となる国立競技場の近くでは、青、黄、黒、緑、赤のカラースモークを使って五輪マークを描いた。

 ブルーインパルスは午後0時20分、埼玉県の入間基地を離陸。同40分ごろに都庁付近を通過し、東京タワーや東京スカイツリーの周辺を飛行した。

 同48分に国立競技場上空に姿を見せ、先頭の1機を除く5機がカラースモークを出しながら旋回して輪を描き始めると、見物客から大きな歓声が上がった。

 JR市ヶ谷駅周辺から見物した矢島栄一さん(87)・キヨさん(85)夫妻は「1964年のオリンピックの時、2人でブルーインパルスを見た。(57年間)いろいろあったけれど、こうして再び一緒に見れるのはとても幸せなことです」と笑顔を見せた。

 飛行後、隊長の遠渡祐樹2等空佐は「無事に任務を達成でき、大きな充実感に包まれている。たくさんの方々に感謝の念を伝えたい」とのコメントを出した。

 ブルーインパルスは64年の前回東京五輪でも、開会式で当時の国立競技場上空にマークを描いた。8月24日のパラリンピック開会式当日も、同様の飛行を計画している。