「被害の大きさを実感」「自分も何かしたい」


熱海土石流、制限が一部解除されボランティア活動が開始

「被害の大きさを実感」「自分も何かしたい」

土石流の被害を受けた伊豆山地区で、たまった土砂を搬出するボランティア=21日午後、静岡県熱海市(時事)

 大規模土石流に見舞われた静岡県熱海市の伊豆山地区で21日、災害ボランティアが活動を始めた。「被害の大きさを実感した」「自分も何かしたい」。参加者らは厳しい暑さの中、復旧に向け精力的に手を動かした。

 二次災害の可能性が低くなったことなどから、18日に立ち入り制限が一部解除され、市社会福祉協議会が21日からボランティア受け付けを始めた。今後、事前登録した市民に限定し、毎日15人程度を受け入れる。

 同地区では、約20人のボランティアが照り付ける日差しの下、スコップやバケツを使い、生活道路の階段にたまった土砂をトラックの荷台に運ぶなどした。会社経営の男性(46)は「被害の大きさを実感した。市内で仕事をしているので、役に立ちたい」と話した。

 同地区に住むフリープログラマーの男性(31)は、自宅が被災を免れた。避難先のホテルから帰宅。「外部から支援を頂いているので、自分も何かしたい」と意欲を語った。

 社協によると、21日までにボランティア登録したのは3790人。今後、被災家屋の泥の撤去や土砂に埋まった貴重品の捜索も行う。