宮内庁が発表、上皇陛下がハゼの新種2種を発見
命名も、計10種目の新種発見、退位後初の論文を執筆
宮内庁は24日、上皇陛下がハゼの新種を2種発見されたと発表した。英語の論文は5月に日本魚類学会の英文誌オンライン版に掲載された。上皇陛下のハゼに関する論文は34本目で、退位後は初めて。新種発見の発表は18年ぶりで、計10種となった。
同庁によると、新種として発表したのは、沖縄県・座間味島や西表島などで2001~08年に皇居・生物学研究所の職員が採集したオキナワハゼ属の2種。頭部にある感覚器などの形態的な違いを分析した結果、新種と判明し、上皇陛下が「アワユキフタスジハゼ」と「セボシフタスジハゼ」と命名した。
上皇陛下は皇太子時代からハゼの分類の研究を続けてきた。今回の研究は、在位中だった約4年前から始めていたが、代替わりの準備などで忙しく、退位後に現在のお住まいの仙洞仮御所(東京都港区)から皇居に通うなどし、本格的に取り組まれてきた。今後も、これまでの研究の見直しや再整理を検討しているが、具体的には未定という。