全国初、高齢者のeスポーツチームを立ち上げへ


秋田の企業が設立、健康増進や秋田の伝統や魅力の発信へ

全国初、高齢者のeスポーツチームを立ち上げへ

メンバーが全員65歳以上のeスポーツチームの設立について、記者会見するサーバー管理会社「エスツー」の須藤晃平社長(右)=18日午前、秋田市(時事)

 秋田市のサーバー管理会社「エスツー」は18日、コンピューターゲームで勝敗を競うeスポーツのシニアプロチームを立ち上げると発表した。メンバーは全員が65歳以上で、同社によると高齢者のプロチームは全国初という。

 チーム名は、狩猟で生計を立てるマタギにちなんだ「マタギスナイパーズ」。同社ホームページを通じ、8月末までに10人程度を募集する。対象は秋田県内在住の高齢者で、ゲームの経験は問わない。青年チームによる指導を受け、人気ゲーム「フォートナイト」を使って操作方法に習熟。大会に参加するほか実況動画の配信による収入も視野に入れ、「稼げるチーム」を目指す。

 eスポーツはスウェーデンなどで既にシニアプロチームが結成され、国際大会にも出場。日本国内でも高齢者の認知機能維持や世代間交流につながるとして注目を集めている。同社の須藤晃平社長は「eスポーツによる健康増進を訴えるだけでなく、動画配信や海外チームと交流し、秋田の伝統や魅力を世界に発信したい」と話した。