五輪選手村を報道陣に公開、感染症対策を徹底
医療者100人を配置、アプリで集中回避、7月13日開村へ
東京五輪・パラリンピック組織委員会は20日、大会中に選手が滞在する東京・晴海の選手村を報道陣に公開した。新型コロナウイルス感染が疑われる人への診療やPCR検査を行うため、総合診療所とは別に設置された24時間運用の「発熱外来」には、検査結果判明まで対象者が待機する個室を10部屋用意。日中は医師約20人を含む約100人の医療人員が選手村内で活動する。
居住棟は14~18階建ての21棟からなり、五輪時で1万8000ベッドを収容。2人での使用が前提の居室もあるが、組織委は「全てのベッドルームは窓で換気が可能」と説明した。
メインダイニングホールは感染対策として五輪時の座席数を当初計画の4300から3000に削減。スマートフォンのアプリなどで混雑状況を知らせ、利用集中を避けるよう促す。フィットネスセンターに置かれる約100台のランニングマシンの間には、飛沫(ひまつ)感染を防ぐアクリル板を設置する。
選手村で活動するスタッフは五輪時で1日当たり約8000人が見込まれる。組織委は選手に接する人へのワクチン接種を進める方針。五輪開会式10日前の7月13日に開村する。