帰国を拒んだミャンマー選手、あす難民申請へ


2次予選で来日、母国の平和とスー・チー氏の無事を祈念

帰国を拒んだミャンマー選手、あす難民申請へ

母国の平和を祈るサッカー・ミャンマー代表のピエ・リアン・アウン選手(中央)。ユリの花を供えた=20日午前、大阪府池田市(時事)

 サッカー・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のため来日し、帰国を拒んだミャンマー代表のピエ・リアン・アウン選手(27)が20日、大阪府内で記者団の取材に応じ、22日に難民申請をすると明らかにした。支援者らと大阪出入国在留管理局を訪れる予定。

 同選手は「世界難民の日」の20日、ミャンマーの仏教に近いとされる禅宗の「仏日寺」(池田市)を支援者と訪問。母国の平和を祈るとともに、国軍のクーデターで拘束され、19日が誕生日だったアウン・サン・スー・チー氏の無事を願った。

 読経を聞きながら時折涙を拭っていた同選手。「自分は生きているからよいが、亡くなった方のことを思って悲しくなった。国内避難民がたくさんおり、日本国民にはできるだけ支援を求めたい」と語った。