少女に水着着せ撮影会、モデル事務所代表を逮捕


「16歳」を宣伝、都公安委員会に無届けで開催した疑い

少女に水着着せ撮影会、モデル事務所代表を逮捕

16歳の少女の撮影会で使用されていた制服やソファ=2日午前、警視庁戸塚署(時事)

少女に水着着せ撮影会、モデル事務所代表を逮捕

逮捕されたモデル事務所代表の男(左)=2日午前、東京都新宿区の警視庁戸塚署(時事)


 16歳の少女に水着や制服を着せるとうたった撮影会を無届けで開催したとして、警視庁少年育成課は2日までに、東京都JKビジネス規制条例違反(無届け営業、禁止行為)と児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の両容疑などで、モデル事務所代表の三枝幸男容疑者(60)=新宿区上落合=を逮捕した。「届け出を出さなくてはならないと知らなかった」と、容疑を一部否認している。

 同条例は、18歳未満の女子高校生らに接客させる「JKビジネス」を規制する目的で2017年、全国に先駆けて施行。「JK」などの文言で宣伝し撮影会やマッサージなどを行う際は、都公安委員会への届け出が義務付けられている。都内には今年5月末時点でJKビジネスの店舗などが計33カ所あり、同条例の無届け営業での摘発は初。

 同課などによると、三枝容疑者はブログを開設し、「【16歳】個人撮影会」「ジュニア・アイドル専門の撮影会」などを売りに客を集めていた。少女にわいせつな格好をさせ、胸などを強調させたり、足を開くポーズを取らせたりしていたという。

 逮捕容疑は、届けを出さずにブログで「16歳」と強調して撮影会を宣伝。新宿区内のスタジオで2月、水着などを着た16歳の少女を客の男2人に撮影させ、児童ポルノを製造した疑い。

 三枝容疑者のブログによると、撮影会は1日7回開催。1回の撮影時間は50分で、参加費は1万7600円だった。昨年2月以降、約400万円を売り上げたとみられる。同課は、撮影した男2人についても児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で書類送検した。