NBAラプターズの渡辺雄太「本契約は通過点」
攻撃の積極性がカギ、「自信を持って打っていきたい」
米プロバスケットボール協会(NBA)で、ラプターズの渡辺雄太が3季目を終えた。2ウェー契約から本契約を勝ち取ったシーズン終了後の総括会見では、「本契約を勝ち取れたが通過点。来季も安心できない。ロースターに残って優勝を目指していくスタンスは変わらない」と決意を新たにした。
今季は自己最多の50試合に出場し、1試合平均4・4得点をマーク。高い守備力には定評があり、ナース監督は「脅威になるシューターを目指してほしい」と来季への課題を与えた。3点シュートの成功率は40%の目標を達成したが、1試合平均の試投数は1・8。渡辺は「まだまだ試投数が少ない。この世界で生き残るためには、ディフェンスだけでやっていくのは無理。自信を持って打っていきたい」と闘志を燃やす。
献身的なプレーが身上の渡辺にとっては、積極性を出していけるかがカギ。その意味で、NBAで自己最多の21得点をたたき出した4月16日のマジック戦はベストゲームだった。「積極的に攻めることができた。自分が乗っていればパスをもらえてどんどん攻めていける。チームに求められていることを自分を出しつつできた」。夏の東京五輪を挟んでNBAでは4季目に挑む。「一番成長できた1年」(渡辺)から、さらに飛躍を目指すことになる。(ニューヨーク時事)