寄席を支援へ、クラウドファンディングを発表
コロナ禍で苦境、落語界2団体が5000万円を目標に実施
コロナ禍で苦境にある寄席の存続を支援するため、落語協会と落語芸術協会が18日、共同でクラウドファンディングを始めると発表した。5000万円を目標に、6月30日まで寄付を募り、鈴本演芸場や新宿末廣亭など東京都内の五つの寄席に分配する。
事務局によると、休業や入場制限などの影響で各寄席の2020年度の売り上げは前年度比で平均7割減。毎月200万~300万円の赤字が続いており、「年内存続はぎりぎりだろう」という。
同日の記者会見で、落語協会の柳亭市馬会長は「寄席ははなし家の土台になる場所。無くすわけにいかない」と強調。落語芸協の春風亭昇太会長は「二つの協会がそろって何かすることは珍しく、それだけ異常事態。寄席は特殊な文化で、貴重な場所。ご協力をいただきたい」と呼び掛けた。
寄付の受付サイトは、https://readyfor.jp/projects/yose