東北から巨大操り人形「モッコ」で復興を発信


岩手県陸前高田市で開催、東京五輪・パラ文化プログラム

東北から巨大操り人形「モッコ」で復興を発信

高田松原津波復興祈念公園でパフォーマンスする巨大操り人形「モッコ」=15日午後、岩手県陸前高田市(時事)

 東京五輪・パラリンピックの公式文化プログラムが15日、岩手県陸前高田市で開かれ、東北から東京へメッセージを運ぶ巨大人形「モッコ」がパフォーマンスを披露した。

 出席した大会組織委員会の橋本聖子会長は「復興の姿を発信していくことによって、10年間尽力してきた皆さまに貢献できるような大会にしていかなければならない」と述べ、改めて復興五輪を強調した。

 「モッコ」は岩手、宮城、福島各県の子供たちと、クリエイターでデザインされ、長野県高森町で制作された。会場となった高田松原津波復興祈念公園には、新型コロナウイルス感染対策をした上で約600人が集まり、約10メートルの「モッコ」が岩手県の「さんさ踊り」を演じると拍手が起きた。今月中に宮城、福島両県を巡り、託された復興への思いを携えて、7月に東京都内で開かれるイベントに向かう。