年頭にあたって 「光は東方から―」の歴史的使命を翼成


本紙主筆 木下義昭

~本紙創刊四十周年を迎えて~

「光は東方から―」

東洋の詩聖による詩文 古代ローマのことわざでもある

二十世紀 二十一世紀はもとより 古来 ローマの文化は 東方にあるギリシャの文化を受け継いでいる…

世界の文明は 初めにエジプトやメソポタミアなどオリエント(東方)に興ったと―

古代のみならず うつせみもかくあると翹望(ぎょうぼう)するも その道遠く未だ光明発し得ず

     * * *

平和 平等 愛~等々 千言万語飛び交うも

為政者のみならず斯道説く者あれど事なす者多からず

地球の歴史四十六億年 一日二十四時間の時計にたとえれば

アフリカ大陸・現エチオピアの地で火を扱うことができるようになった現代人(ホモサピエンス)の誕生は二十四時間時計でわずか「二秒」前の二十三時五十九分五十八秒頃のこと

古生物学者はいう「全生命体のなかで人間こそ新参者 その人間が自然を破壊するに留まらず 人間同士が対立・殺戮した歴史を歩んできた…」

人類を抱え込む地球は 地質年代的にいう第四紀・氷河時代に入っており 知られている最後の氷期は約1万年前に終わっている

現在は「つかの間の温暖期」といわれる間氷期であるものの 将来的にはふたたび氷期に入ると考えられている

人類は 許され与えられた「つかの間の温暖期」に何を考え何を成すべきなのか―

     * * *

世界には一九五の国があり

三千数百という民族がある

言語の数は六千以上

世界の宗教人口は キリスト教は約20億人(33・0%) イスラム教は約11億9,000万人(19・6%)仏教約3億6,000万人(5・9%)~これらは三大世界宗教といわれる

さらにヒンドゥー教は約8億1,000万人(13・4%) ユダヤ教約1,400万人(0・2%) その他の宗教約9億1,000万人(15・0%) 無宗教約7億7,000万人(12・7%)

国家 民族 言語 宗教 イデオロギーの壁を超え

いかに人類が共に世界の根源的な課題を超克するのか

従来の価値観や価値体系を 根底から自問 変革する時であろう

     * * *

太陽の寿命はおよそ百億年 あと五十億年後に消滅すると予測され

地球は最短で十七億五千万年後に消滅し

無論 人類はあと二億年前後に危機に直面するという

聖哲はかく謂う

「徳の熟した人間となれば人類が生存できる理想郷に行くことができるだろう 普通の人がその切符を買ってたどり着くことはできない もし将来 宇宙旅行の技術が発達したならば あるいはそこに辿り着くこともできるかも知れない だがその場合 その切符は高価なものになるだろう!

実際にはその切符とは『徳を積む行為』のことなのだ…」

また 地球科学者は指摘する

「数億年単位で未来への計画を立てねばならないのだから せめて百年単位の計画立案・実行は必然のこと…」

弊紙 創刊四十年 「戦後七十年」の新年

山紫水明のわが国 そして東アジアの地が

「光は東方から―」の歴史的使命を果たすべく 気宇広大にして誠忠に廉潔に 世の木鐸とならん

(1月1日付社説)