米中新冷戦時代の到来


 去る10月4日に米国のペンス副大統領がハドソン研究所において行った中国に関する演説は、これまでの米中関係をリセットし、中国を米国の敵国として明確に認識するという内容であった。貿易不均衡の是正を目的に始まったこの米中対立は、今や経済分野にとどまらず、政治外交や安全保障の分野にも波及した新冷戦とも言うべき構図へと進展している。

 その背景には、北朝鮮問題でいくら懐柔策を取っても米国の意向に反する活動をやめなかった中国に対する怒りがあり、こうした米国の強硬路線への転換はむしろ習近平による北朝鮮政策の失敗が生み出した産物であると言える。


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