日露の北方領土交渉 正念場を迎える安倍外交


中国膨張主義と北の核

 現在、日本とロシアの関係は新しい局面を迎えようとしている。本年9月2日にウラジオストクで安倍首相とプーチン大統領が会談したのを契機として、12月には同首相の故郷である山口県に同大統領が招待される予定となった。また、今後も両国関係を協議する定期会議がウラジオストクに常設されることも決定した。

 もちろん日露両国は、これまでにも協調関係を進展させるための努力をしてきた経緯があるのだが、そのたびに北方領土問題が障害となり、進展の道が閉ざされてきた。しかし、今回はようやくその懸案の具体的な協議をも含めた外交が進展する可能性が高くなったのである。


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