自虐史観の歴史団体 共産党系の工作を許すな

戦後が左翼運動記録に

 今年は、戦後70周年の年である。日本は、世界史の中で有色人種のチャンピオンとして活躍し、戦後も敗戦の廃墟の中から奇跡の復興を果たしたという栄光の歴史を持っている。しかし、日本共産党系団体や左翼団体は、誇りある日本の歴史を、自虐史観に基づく屈辱の歴史へと書き換えようとしている。私たちは、誇りある栄光の日本の歴史を守らなければならない。

 日本の歴史から栄光を削り自虐へと書き換えようとしている日本共産党系団体の中心は、歴史科学協議会、歴史教育者協議会、歴史学研究会である。歴史学研究会には中国人、韓国人ら多数の外国人を含む2200人の会員がいて、会誌は中国、韓国、北朝鮮(科学院歴史学研究所)の団体にも寄贈されている。歴史科学協議会には会員数1200人、歴史教育者協議会には2000人の会員がいる。歴史教育者協議会の全国大会には、中国(中国教育学会歴史専業委員会)と韓国(全国歴史教師の会)から来賓があいさつに来る。同団体には日韓交流委員会もあり、日韓が協力して西欧に対抗したという危険な内容の共同教科書を作成したりしている。中国の領土拡張に対してもともと中華思想には国境線は存在しなかったとか、尖閣諸島の問題を南極大陸の所有問題と同一視して論じるなど中国寄りの論陣をはっている。

 彼らは、有色人種である日本人が、歴史上初めて白人であるロシア人を破り、世界中の被支配国家を歓喜させた日露戦争を、中国を戦場として戦い、中国人民に迷惑をかけた悪の戦争と主張している。彼らは、日本とロシアが中国や朝鮮半島の支配をもくろんで、自分達の領土外で争い、中国の民衆に多大な迷惑をかけた戦争だと宣伝し、意義を貶めようとしている。

 彼らは、太平洋戦争の歴史に、中国で中国人と一緒に日本軍とたたかった日本人の紹介に力を入れている。「抗日」日本人を美化し英雄にし、日本の学校の教科書に掲載するように執拗に運動している。学校で教えられる太平洋戦争の歴史が、日本軍と戦った日本人の記述ばかりになってしまったらたいへんである。また、彼らは当然、当時の日本共産党の「反戦」運動を大きく扱うように要求している。

 日本の戦後の奇跡の復興、経済大国への道のりについても彼らは激しく抗議している。日本の高度成長を、乱開発と公害が拡散した歴史に書き換えよというのだ。そして、開発や公害に反対した市民運動の記録に書き換えよというのだ。そして、開発や公害への人民の抵抗を記述せよと主張している。

 また、彼らは、戦争中、日本軍がシンガポールで大虐殺事件を起こしたと強調したり、子供たちに労働組合の大切さを教えなければならないと主張したりしている。北方領土問題については、ここはもともと日本の領土でもロシアの領土でもなく、アイヌ人の領土であると主張している。多国籍企業を敵視し、多国籍企業とたたかう国境を越えた、民衆のなかにこそ人類の未来があると主張している。

 歴史科学協議会の設立主旨には、「当法人は、現代における帝国主義的歴史観に対決する人民の立場に立つ」とある。他の団体も同じようなものである。日本の学校で教えられる歴史が日本共産党の歴史観になってしまっては大変である。戦後70年の今年、さらに日本の栄光の歴史を守る決意を固める必要がある。

頻繁に政権批判声明

 また、彼らは歴史団体であるにもかかわらず、公然と安倍政権を批判する声明をひんぱんに出し、誇りある歴史を記述した教科書を使用しないように訴え、採用した学校を非難する声明を出すなどしている。さらに、辺野古への基地移設反対運動や慰安婦問題に積極的に取り組んでいる。