嬉しい送料一律、フリマサイトですっきり年越し
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)
2022年を迎えた。年末は大掃除をしたり、粗大ごみを出すなどして忙しかった人が多かったのではないか。
筆者もその一人だが、大掃除をしていくうちに思い出の品やたんすの引き出しの奥にしまっていた物、ほこりをかぶった書籍がたくさん出てくる。そこで、1年以上使っていなかったものは思い切って処分することにした。
少し前までは、燃えるゴミか粗大ごみとして処分するか、リサイクルショップに売るかの2択だった。しかし、リサイクルショップに買い取ってもらっても、本1冊当たり10円、音楽のCDも10円、衣服もブランドでなければ10円程度にしかならないか、買い取ってすらもらえない。労力に見合わないから、ゴミとして処分した方が楽だ。
ただ、衣服も書籍も資源。自分にとっては不要なものでも、欲しいと思ってくれる人はいるもの。ネットが普及した現代は、不用品をフリマサイトで売買するのが新しい選択肢となっている。
沖縄県民にとって何より嬉(うれ)しいのは、国内であればどこに送っても送料は一律だ。送料や販売手数料を差し引いてもリサイクルショップで買い取ってもらうよりも収益は上がる。しかも、沖縄限定のものであれば、高値が付くことも。昨年一度も着なくなったかりゆしウェアが、予想以上の高値で処分でき、少し得したような気持ちで新年を迎えることができた。
フリマサイトは、購入する際も送料の心配は要らない。大抵の通販サイトは、送料無料となっていても、沖縄は「別途送料がかかります」と注意書きがある。これまで、送料が原因で購入をためらったことが数えきれないほどある。購入金額より送料の方が高いというケースに何度も遭遇することも沖縄ならではだろう。(T)