親負担の子供の携帯料金1人平均1ヵ月で7558円
携帯電話料金が高すぎるとして、料金の家計負担の軽減や格安スマホの普及が議論されている。特に負担感が強いのは子供のいる家庭。学校以外での教育費に加えて、今や子供にとっても生活インフラになっている携帯・スマホの使用料金の負担が重くのしかかっている。
ソニー生命保険の調査(今年2月)によると、大学生以下の子供のいる家庭で、学校以外での教育費は1人あたり一カ月平均9757円。しかも、中高生になると、16079円に跳ね上がる。
また、子供の携帯・スマホ料金を支払っている親は5割強。一カ月の平均額は男の子7947円、女の子7184円。全体では7558円となっている。
平成21年度の日本PTA全国協議会「子どもとメディアに関する意識調査」によると、子供の携帯・PHSの使用料金は1カ月当たり小・中ともに「3~4000円未満」の層が最も多かった。違う調査なので単純比較はできないが、スマホの普及にともない使用料金が大幅に増えているのが分かる。
現在行われている携帯料金の引き下げ検討の柱は、ライトユーザー用の料金プランの導入や格安スマホの普及などだが、これらは子供のいる家庭の負担を軽くすることにもなるだろう。