ネット利用の長時間化ルール作りで親子にズレ


ネット利用の長時間化ルール作りで親子にズレ

スマートフォンによるインターネット利用時間

 スマートフォンの普及などで子供のインターネット利用時間が長時間化している。内閣府の調査によると、スマホや携帯電話などでネット接続する小中高生の1日(平日)当たりの利用時間は平均142.6分。5割は2時間以上利用するという。

 スマホ利用に限ると140.7分、2時間以上は56%。高校生は154.6分、2時間以上63.3%。利用内容は、9割が「コミュニケーション(メールやLINEなどのソーシャルメディア)」を利用している。

 一方、ここ数年問題とされているのが、家庭のルールについての保護者と子供の意識のズレ。「家庭の中でルールを決めている」という保護者は80.2%だったのに対して、そう思っている子供は63.1%。特に高校生は70.4%と50.6%で、認識ギャップが大きい。

 「フィルタリングを使っている」は平均43.4%。「子供のネット利用状況を把握している」は34.1%、「大人の目の届く範囲で使わせている」が26%、「利用時間等のルールを決めている」は17.8%にとどまった。また、問題を学習した経験がある保護者は、具体的に対応する傾向があることが分かったことから、問題改善の鍵は保護者への啓蒙ということになろう。