初の全国「サウナの日」


地球だより

 7月27日の「サウナの日」、公共、プライベートを合わせ、全国で約1000カ所以上のサウナが一般に解放され、多くの人たちが楽しんだ。特にサウナ好きの人たちは1日中、一つ一つを訪れ楽しむ。

 フィンランドでは、それぞれの都市や地域別に「サウナの日」を定めているが、全国レベルでは今回が最初となる。このため、伝統的なスモークサウナをはじめ、車やバンを改造して造ったサウナ、ボートのように湖水上で楽しめるサウナなど、さまざまなサウナがメディアで紹介された。

 現在、フィンランドはユネスコの世界遺産登録を目指しサウナを申請中であり、サウナ文化を世界に広めようと官民一体となって取り組んでいる。今回の全国「サウナの日」もその一環だ。

 記者も夕方、隣の市に出掛けて湖畔のサウナで汗を流した。10人ぐらいは入れるサウナで、普段は貸し切り専用だが、「サウナの日」は無料で誰でも入れた。男女一緒のため水着を着てサウナに入り、体が温まったら湖で泳ぐ。

 すでに十数人がサウナで汗を流していて、お互いに初対面だが、気兼ねなく楽しい会話が弾む。裸の付き合いならず、水着での付き合いだが、サウナは人々の心を解放してくれる。

 ファミリーカウンセラーがテレビで、夫婦、家族が一緒にサウナに入ることで、絆が強まるとのコメントに納得。久しぶりの野外でのサウナで心身ともにリフレッシュでき、サウナの恩恵を改めて感じさせられた一時だった。

(Y)