独裁者の狂気の結末は?


地球だより

 あの国はどうかなってしまうのではないか―。軍序列2位だった北朝鮮の玄永哲人民武力相が反逆罪で公開処刑されたというニュースを聞き、そう思った人も少なくなかったのではないだろうか。叔父で事実上のナンバー2だった張成沢氏の処刑以来、尋常ではない。

 処刑の理由は「行事中に居眠りしていた」「口答えした」からだとかで、対空機関銃と火炎放射器を使った、この上ない残忍な方法だったそうだ。30歳そこそこの金正恩第1書記による恐怖政治は、どうやらわれわれの予想をはるかに超えているようだ。

 側近たちはさぞ戦々恐々としているに違いない。いつなんどき難癖をつけられてやられるか分からない。独裁者とて人使いの術は必要だ。時には叱り、時には褒める親分肌だったといわれる父親の金正日総書記とはかなり違うらしい。

 そんな北朝鮮の「狂気」の行きつく先にあるものは何だろうか。そう思っていたら、こちらの新聞が「もう誰も彼を止められない」と分析していた。そして、その結末は「側近たちの不信」に至り、さらには「体制崩壊」するとも。

 韓国の知人が真顔で言っていた。「金正恩は毎晩うなされているよ。処刑した人たちが枕元に現れて」と。「オレが悪かった」と謝って「正気」に戻るには、もう夢の力を借りるしか方法がないのか。

(U)