国外との往来が解禁-フィンランドから


地球だより

 フィンランド政府は、欧州連合(EU)のうち新型コロナウイルス感染が抑えられている国との往来を13日から許可する。コロナ感染で閉じていた国境がようやく開かれつつある。しかし、西の隣国のスウェーデンや東のロシアの国境は閉じたままだ。スウェーデンはいまだに感染が抑えられていない。フィンランドで感染の「第2波」が始まるとしたら、スウェーデンとの往来が始まる時だという警告もある。

 一方、スウェーデンとの往来を認めないフィンランドに対し、スウェーデンからは、「フィンランドはスウェーデンが嫌いなのだ」という声もちらほら聞く。東の隣国のロシアでは、「フィンランドが7月15日をもってロシアとの国境を開く」といったデマが流されており、ロシア人によって、フィンランド国内のホテルなど宿泊・観光施設の予約がなされつつあるという。

 また、フィンランド航空は、日本との往復便を1日から再開した。これにより日本人の友人が、実家の農家の手伝いのために1日の飛行機でさっそく一時帰国した。彼の奥さんは、今年2月に日本にいるお母さんの手助けのために帰国したが、その後のコロナ感染でフィンランドが国境封鎖したためフィンランドにいる家族の元に戻ることができなかった。だが、ようやく日本から一緒に戻れるそうだ。ただ、往来解禁で国外からの受け入れによる第2波が起こらないことを願うのみだ。

(Y)