阿里山・黒部、集集・いすみ、平渓・江ノ電 鉄道イベントが盛況
台湾特集
台湾と日本の鉄道共通チケット交換など共同企画が今年も盛んに行われている。
台湾の阿里山森林鉄道と黒部峡谷鉄道の使用済み乗車券の無料乗車券交換が今年も継続して行われることになった。
阿里山森林鉄道は嘉義-奮起湖、黒部渓谷鉄道は宇奈月-欅平の使用済み往復チケットでそれぞれの乗車券に交換できる。事前予約が必要で、ウェブサイトから書式をダウンロードして、メールかファクスで申し込む。
台湾の集集線と千葉県のいすみ鉄道も相互の使用済み1日乗車券で、それぞれ「1日周遊券」「1日フリー乗車券」と交換できる。期間は今年いっぱい。
台湾の平渓線と江ノ島電鉄の乗車券交換も来年3月まで再延長される。双方の1日乗車券を提示すれば、当日使用可能な1日乗車券がもらえる。
同企画は2013年に開始され、台日双方の旅行者に好評を博し、利用者は既に1万人近くに達しているという。
このほか、台湾鉄路管理局と西武鉄道が、6月9日の「鉄路節」(鉄道の日)に合わせ、記念乗車券を台日同時に発売する。双方で利用可能な乗車券の発売は初めてのことだ。
また、台湾の高雄メトロなどで使用できる交通ICカード「アイパス」が日本の東急グループでのショッピングやホテル、レジャー施設利用で5~20%の割引サービスを受けられる。同キャンペーンは6月1日から利用可能だ。
こうした鉄道の共同企画は世界的にも前例がなく、鉄道ファンのみならず旅行者の人気を集めている。
ただ利用者の95%が台湾からの旅行者で、日本旅行者の台湾でのサービス利用が極端に少ない。鉄道マニア以外の旅行者をどう集めるかが課題となっている。