安倍首相訪米、中国の戦略意識し日米連携強化


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新国際経済秩序構築狙う中国

 安倍首相の4月末のワシントン訪問は、米議会上下両院合同会議での演説をはじめ多くの意味で歴史を画するものとなった。同時に首相訪米、日米関係強化の背景には、いつも中国の存在が見え隠れしていた。
(ワシントン・久保田秀明)

 安倍首相訪米の中心的成果の一つは、1997年以来18年ぶりの日米防衛協力指針(ガイドライン)改定である。新指針は自衛隊の活動範囲をグローバルに拡大したが、とくに日本にとって重要だったのは、有事での協力項目に島嶼防衛が加えられたことだ。中国という国名の言及こそないが、尖閣諸島で領海侵入を繰り返している中国の存在を明らかに意識したものである。


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