南北統一は民族問題ではなく体制の問題


韓国紙セゲイルボ

 韓国社会では「統一」といえば「民族統一」を言う場合が多い。しかし統一は民族がどんな体制下で生きるのかを決める「体制問題」である。しかも自由民主主義と市場経済の原理に立った体制統一が統一の原則にならなければならない。

 だが、韓国社会は北朝鮮が打ち出す「民族強調論」に誘惑されて、統一が体制問題であることを遠い昔に忘れてしまい、統一政策と対北朝鮮政策を混線することが多い。

 現在、韓国政府が対北政策で推進している機能主義的接近方式には多くの問題点がある。これは互いに違う二つの体制が一つに合わさるためには交流と協力のような簡単な分野から南北が協力して政治・軍事問題を解決していこうということだ。

 これによって成立した欧州連合(EU)の場合、協力をしていく以前に、欧州諸国がすでに自由民主主義と市場経済という体制の同質性を確保していた。しかし、互いに異質体制を持つ南北では、機能主義的接近方式には明確な限界がある。体制の同質性が確保できない状態で、国家連合と連邦制をいうのは現実性がない。また、体制問題に目を向けずに統一問題を議論することは、「どのような統一も良い」という統一至上主義に陥る。

 韓国の若者の間に統一懐疑論が急激に広がっている理由は統一が体制問題であることを明確にしようとする政府の努力が不足しているためだ。懐疑論を克服するために、「体制統一論」の観点で若者たちに対する統一教育をより一層強化していかなければならない。

(金暎浩〈キムヨンホ〉誠信女子大教授・国際政治学、12月19日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。