韓国各地に広がる麻薬中毒、国民の安全教育急ごう
韓国紙セゲイルボ
韓国では麻薬が都心はもちろん農村、中小都市にまで広がっており、大きな憂慮をもたらしている。国会で10月に公開された大検察庁資料を見れば、麻薬犯罪発生件数は年々減少傾向にあったが、2012年ごろから増加傾向に転じた。
その一方で、麻薬類中毒者に対する治療保護支援実績は09年には284人だったものが、年々減少して、12年には28人に減ってしまった。
全体麻薬類犯中80%程度が「ヒロポン」中毒だ。韓国は02年麻薬法、向精神性医薬品管理法、大麻管理法が統合されて、麻薬類管理に関する法律が制定された。
「ヒロポン」は毒劇物であり、人命を害する殺傷武器だ。「ヒロポン」中毒にかかれば現代医学では治療が困難だ。そのため、中毒症除去のためには格別の教育プログラムが要求される。
安全教育は民間団体にだけ依存するのでなく、国家と地方自治体でも行うべきだ。たった一度、「ヒロポン」中毒になれば、一生抱えて生きていくことになる。いつ再発するかもしれない。麻薬を使って自殺を選択することになる場合もある。
もうこれ以上、多くの国民が麻薬中毒となり、廃人になったり死亡したりするようなことになってはならない。政府はもちろん、われわれ国民も麻薬中毒者治療に関心と力を注ごう。
(全経寿〈チョンキョンス〉韓国麻薬犯罪学会長、12月12日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。