感謝されない無秩序な戦略なき対外援助正せ
韓国紙セゲイルボ
韓国が対外援助評価で5年連続最下位圏だという。米国の世界開発センター(CGD)とブルッキングス研究所が共同調査した「2014援助の質」報告書内容だ。
韓国は受益国の力量増進を判断する8項目の中で5部門で平均点以下だった。援助事業が受益国の予算から脱落したり、基本的な協力さえ行われなかった場合も数多かった。
韓国の対外援助は08年8億230万㌦から13年17億4000万㌦へと5年間で2倍以上増えた。一言で言えば、金は金として使いながら、待遇と評価はそれに見合って受けられずにいるという意味だ。
対外援助が高費用・低効率構造から抜け出せないのは、無秩序な戦略なき援助政策のためだ。あらゆる援助が溢(あふ)れ重複したり非効率的に執行される。受益国の政策と混線を来したり、実情に合わないことも数多い。受ける側の事情を考えず、与える側の思いのままに事業を展開したことで生じた現象だ。
現在、援助を管掌する部署は政府だけで20カ所余り、地方自治体まで合わせれば40カ所を超えるという。
韓国は援助を受ける国から与える国に変革した模範国だ。世界最貧国のどん底を脱出し、「漢江の奇跡」を実現するには、国際社会の助けが大きかった。今は韓国が与える番だが、援助にも戦略が必要だ。貧しい国々が富国の夢を叶(かな)えられる事業を発掘して、集中支援する知恵が要求される。受益国が援助を基盤に第2、第3の「漢江の奇跡」を実現できように、われわれの技術とノウハウを惜しみなく伝授しなければならない。(8月19日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。