韓中の信頼関係は韓半島統一への資産
韓国紙セゲイルボ
朴槿恵(パククネ)韓国大統領と習近平中国国家主席との間で昨年採択された「未来ビジョン共同声明」と今回の共同声明を比較すると、表現では大差はないが、詳しく見れば、だいぶ意味ある進展した内容を確認できる。
韓半島内の核兵器開発に「確かに反対」するという表現が入ったが、共同声明にこうした文言は初めてだ。双方が6カ国協議の再開条件を用意する必要性で合意したことで、北朝鮮の条件なし対話再開主張に対する中国側の立場の変化も見せた。
習主席は北朝鮮より先に韓国を訪問した最初の中国国家主席だ。普通、中国首脳が海外を訪問する時、数カ国をまとめて回るが、韓国一国だけにしたことも異例だ。それだけ韓国との関係を重視していることが分かる。
習主席はこれから2023年初めまで、中国最高指導者として中国を導くことになる。その期間は韓半島統一の要のような時期になると予想される。
「統一大当たり」をいう時、中国の戦略的利害関係は米国のそれに劣らず重要な変数だ。それを考慮した統一ビジョンをわれわれが提示しなければならない。
公表はなかったが、朴大統領は習主席と少なくない時間を統一議論に割いただろう。統一準備委員長である朴大統領は“統一大長征”を導き、国民と共に統一韓国の夢を実現させなければならない。
習主席と積んだ信頼関係は統一のための大切な資産だ。これをより一層深くできるように知恵を集めなければならない。統一が実現した後、習主席との信頼関係が決定的であったことを回顧する夢のような日が来ることを希望する。
(石東演〈ソクドンヨン〉北アジア歴史財団事務総長、7月5日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。